自分は母校の中学校も廃校になる様な田舎の出身で、何か人と一味違う珍しい仕事がしてみたい！誰かの為に働きたい！と子供の頃から漠然と考えていました。

そんな折、偶然高校在学中にインターンシップで両備スカイサービスカンパニーとご縁があり、その時に初めて見た空港の仕事にかつてない衝撃を受けたのを覚えています。

もともと乗り物が大好きで、学生時代の得意科目が英語だったこともあり、進路について真剣に考えた時、「自分の好きな物、やりたい事は実は空港に集まっているのでは？！」と学生ながらに思った事、インターンシップの時の空港で働く皆さんの活き活きした姿が忘れられず、自分もあんな大人になりたいと思った事がきっかけです。

平たく言うと、「地上に降りている間の飛行機の色々なお世話をしてあげる」という具合の仕事です。
具体的には、
・飛行機を正しい場所に駐機させるための誘導
・飛行機に積みこまれた手荷物をお客様の所へ運んだり、これから飛行機に乗るお客様の手荷物をお客様がご搭乗される飛行機に間違いなく搭載する作業
・搭乗橋作業・飛行機が積んで来た貨物を、飛行機から貨物の代理店さんのところまで運んだり、代理店さんからお預かりした貨物を飛行機まで運んで積みこむ仕事をしています。

ひと言にまとめると、「お客様からはあまり見られないけど、無くてはならないとても大切な仕事」をしています。

人一倍失敗してきたので書ききれません。
特に印象に残っているのは、入社１年目にお客様からお預かりした手荷物を選別し、手荷物タグのシールを管理表に貼って個数を管理するという作業を任されていたのですが、１枚シールを貼る場所を間違えてしまい、もう一度手荷物を種類ごとに数え直してから再出発する事になり、最終的に出発を遅らせてしまった事があります。

嬉しかった事は、
①修学旅行を含め予約が満席で、最終的に受託手荷物がたくさん出たのですが、総数、内訳が全て一発で合致し、無事定時で出発できた事です。リベンジを果たしました。
②真夏に高温の貨物室の中に入って大量の貨物の搭降載を行い、定時に出発させることができ、搭降載責任者に褒められた事です。あの時は制服から絞らなくても滴るくらいの汗をかいた気がします。

誇れることではありませんが、人よりも失敗を多くしてきた自信があります。
将来後輩、新人が入ってきて壁にぶつかった時、くじけそうな時の心の支えになれるような、ど根性ローダーになりたいです。

今までお世話になった人たちが岡山空港から飛行機に乗った時、その飛行機を安全に、快適に、時間通りに出発させたいです。

自分にとっては何気ない一便のハンドリングだとしても、その一便はこれから始まる旅への期待、修学旅行の思い出、お客様の想いのこもった一便です。
かけがえのない思い出の１ページを作るお手伝いをさせて頂いているんだという気持ちをいつまでも忘れる事のない作業者でありたいです。