両備グループ100年の歴史の原点、「けえべん(軽便)」の名で愛されている西大寺鐡道の車輌をバスで蘇らせました。
「けえべん」を今でも忘れずにご支援下さる皆様への感謝と、これから日本を支えていく子供たちへ楽しい乗り物と思い出をプレゼントしたいという気持ちをバスにしました。
両備グループ100年の歴史の原点、「けえべん(軽便)」の名で愛されている西大寺鐡道の車輌をバスで蘇らせました。
「けえべん」を今でも忘れずにご支援下さる皆様への感謝と、これから日本を支えていく子供たちへ楽しい乗り物と思い出をプレゼントしたいという気持ちをバスにしました。
■名称 「さいバス(犀バス)」 (SAI BUS)
■配属・運用 両備バス玉野営業所 (玉野営業所管内で運行中)
■命名 小嶋 光信
■デザイン 水戸岡 鋭治
木材をふんだんに使用し、落ち着きのある車内空間を演出しました。照明も温かみのある暖色のLEDを使用しています。
西大寺鐡道の車輌を忠実に再現し、車輌前後にデッキを設置しました。前部1台、後部2台の計3台の自転車の搭載が可能です。※自転車の搭載には、運賃と別に100円が必要です。
西大寺観音院のマスコットキャラクター、動物の「犀(さい)」と西大寺の「西」をかけて、「さいバス」と命名しました。
西大寺観音院が建立された当時は‘犀の角を戴く寺’という意味の「犀載寺」と呼ばれましたが、後年に後鳥羽上皇の祈願文で「西大寺」へと改称されました。
この「さいバス」は、バスに西大寺鐡道キハ7号気動車を模したデザインを施し、西大寺のシンボルである「犀(さい)」のイラストを車体に飾ることで、これまで「両備グループ」を支えて頂いた地域の皆様と「西大寺」への感謝を表しています。
SAIBUSは百年前の1910年に創業した、両備の前身の西大寺鐵道にて1937年に導入されたキハ7型の形と色、素材を元にしたレトロでモダンな乗合バスです。
外観は茶色に赤とゴールド。車内には床と座席を中心に、木をはじめ可能な限り自然の素材を用いて、お年寄りには懐かしく、若者にはモダンに感じる、エコロジカルなバスに仕上げました。
前後の荷台にはキハ7と同様にお客さまの荷物と、自転車を前に一台、後ろに二台、搭載できます(自転車の搭載には、運賃と別に100円が必要です)。
世界に一台しかないonly oneのバスです。
まずは皆様に見て乗って使っていただき、楽しいバスの旅を五感で味わって頂ければと思います。
明治44年7月、西大寺~長岡(現・東岡山)間で開業、大正4年9月に後楽園まで延伸し、全長11.5kmの全線が開通しました。軌道幅は全国唯一の3フィート(91.4cm)という珍しいものでした。当初の計画では、山陽本線の有年(兵庫県)と岡山後楽園を結び、やがては京阪神方面へと路線を拡大しようという壮大なものでした。
しかし、昭和37年9月の国鉄(現・JR)赤穂線の全線開通に伴い、西大寺鐡道は52年の生涯に幕を下ろしました。
西大寺鐡道がなくなって半世紀がたちますが、今でもその雄姿は人々の記憶の中を走り続け、創業時の精神は今の「両備グループ」に受け継がれています。
運行についてのお問い合わせ
両備バスカンパニー 086-230-2130
玉野営業所 0863-31-1616